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「希望をはこぶ人」アンディ・アンドールズ、訳:弓場 隆

2021年2月17日

「希望をはこぶ人」アンディ・アンドールズ

繰り返し読みたい。
そう思える本はたくさんあります。そう思って本棚に保管している本もたくさんあります。
それでも繰り返し読む本は極一部・・・

そんな中、ついこの間、4回目を読んだ本があります。
それがこの本「希望をはこぶ人」です。

この本を読んだきっかけはパートナー。私が読書好きになるきっかけになった本でもあります。
ということで初めてこの本を読んだ時は、読むスピードも遅くて、今の倍以上の時間はかかってたなぁ(笑)
と当時のことも思い出せる本なんです。

後ほど、どうしてこの本をまた手にとったのかは説明します。
さて、書籍紹介です。

多方面で評価の高い自己啓発的な小説。
謎の老人ジョーンズ、彼は悩める人たちにあることを教えます。そのあることは絶望や悲しみに暮れているときに必要なこと。
そのあることは愛する人や人との関係に必要なこと。そのあることはビジネスをするうえで必要なこと。そのあることはどんなときでも必要なこと。
そのあることはたったひとつ。短編的小説のようにテンポよく、わかりやすく読めて、心に染み渡ってきます。

そのあることとは何でしょうか。
個人的な感情、人との関わり合い、ビジネス...、どれも違う分野のようですが、今の状況を作り出している「それ」を知ることができれば、今の状況は大きく変わります。

それは「物の見方」です。
物語の主人公は両親をなくしホームレスとなり、桟橋の下で泣いていました。そこに現れた謎の老人ジョーンズは主人公にものの見方を変えれば良いと伝え、今いる場所こそ主人公にふさわしいと伝えたのです。これだけを聞くと「なぜ?」と思うけど、この場所だからこそジョーンズに出会い、物の見方を知り、ビジネスでも成功するまでに至ったからです。
少し省きましたが、ジョーンズは主人公に伝記本を渡します。いくつかの伝記本を渡したあとは主人公自身が図書館で伝記を読むようになるのです。それは伝記の中にある人物の物の見方から成功の法則を見つけられるからです。

第2章では愛について。
とある夫婦が結婚生活の終焉、離婚について考えていました。そこにジョーンズが現れるのです。ジョーンズは2人と話し、なぜ離婚に向かっているのかを聴いていきます。その中でお互いが「愛されていない」と思っていたことが、実は「愛を伝える言葉が違う」ために「愛を受け取れていなかった」ということに気がつくのです。
本当は愛し合っている2人。妻は言葉で伝えてほしいのではなく、行動で示してくれないと受け取れない。夫は行動で伝えてほしいのではなく、言葉で伝えてくれないと受け取れない。愛を示す「言語」が違うからすれ違っていた事が原因だったのです(本の中では方言と表現しています)。
それを物の見方としてジョーンズに伝えられ、今までの生活の中にも愛があったのだと気づき、これからお互いの言語(方言)で愛を伝えられるようになりました。

このように、物の見方を変えれば幸せになるのだということを伝えてくれています。
さらに、このようなことも書かれています。

「5羽のカモメが防波堤にとまっている。そのうちの1話が飛び立つことを決意した。残っているカモメは何羽だい?」
ぱっと答えてみてください。












答えは5羽です。
なぜなら1羽は決意はしましたが、まだ飛び立ってはいないのです。たとえ飛び立つことを決意したとしても、飛び立つことがなければ、なにも考えずにそこにいるカモメとなにも変わらないのです。
これについてはこう締めくくられています。

「行動を伴わない決意は、期待してくれている人に対する裏切りでしかない。」
この言葉は私も耳が痛くなります...。この言葉が出てくる章のタイトルは「懺悔と許し」、いくら言葉で懺悔しても相手には伝わらないのです。相手に伝わるには、決意しことを相手に伝わるまで何度も何度も繰り返し行動で伝えるしかない。それは本当に大変なことだと思いますが、誰かを傷つけ、許しを得たいのなら続けるしかないのです。

ジョーンズはこのように街のあらゆる人にものの見方を伝えていました。そして、その人達が幸せの種を蒔いていくことで、さらなる幸せが実っていき、また種を蒔くことにつながっていくのです。
ちなみにジョーンズが何者であるのか、感の良い人ならおわかりなんじゃないかなと思います。

長くなりましたが、私も自分自身のためになにが必要なのか、ジョーンズに教えてもらいたかったのです。
物の見方、行動をするということ、種を蒔いていくこと。
それぞれがとても大切で、常に心に留めておきたいものです。

長くなりましたが、この本は大人はもちろん、中学生や高校生の悩みにもヒントを与えてくれるかもしれないと思います。
いわゆる自己啓発の本でもないし、ストーリーもすっと入ってくるので、本当にオススメです。

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