「HSPサラリーマン -人に疲れやすい僕が、 楽しく働けるようになったワケ-」春明 力
前回の記事「書こうと思う」のなかで「いくつかのきっかけ」のうちの1つを紹介します。
(さらにもうひとつのきっかけはコチラから)
それはこの本。
会社帰りに駅ナカでふと立ち寄った書店。なにを買うわけでもないのにふと立ち寄って、なんとなく棚を見ているとこの本から目が離せなくなったのです。
それがこの本。まずはかんたんに書籍紹介から。
営業マンとして成績を残せず、会社の中で居場所を感じられなかった主人公。周りの声を気にし過ぎて動けなかった彼が、成績トップに昇った秘密は生きていく上でもとても大切な力だった。そんな大切な言葉が盛り沢山な小説です。
単なる小説ではなく、仕事・職場で悩みを持っている方、社会の中で生きづらさを感じている人に向けたたくさんの言葉で詰まっています。私自身、この本の中で出会った言葉がすごく胸に響いてきました。
「結果も大事。だけど、結果までの道のりで嫌な人達と過ごしていたら心まですり減ってしまう。」
「本当に迷惑をかけるのは、僕が自分をあきらめることなんだね。」
「みんなから教えてもらったことを、ちゃんと伝えていきたい。みんなが僕にそうしてくれたように。」
3つだけを抜き出しましたが、この本の巻末には本文で出てきた大切な言葉をまとめてくれています。なにかを忘れてしまったときには、これを見てもいいと思います。
「結果も大事。だけど・・・」を抜き出しましたが、この本の一番素晴らしところは、主人公が周りの素敵な人達と過ごすことで変化していく心模様です。外で読んでいたのに普通に涙を流していました。
ふと手にして、いつの間にか買っていた本ですが、今の私には本当に必要な内容でした。いろいろ悩んで冷え固まっていた私の心を解氷してくれました。
ここまで読んでくれた方には「???」と思っている人もいるかも知れません。この本のタイトルには「HSP」と入ってますからね。
HSP(Highly Sensitive Person)、直訳すると「感受性の高い人」。
最近、HSP関連の本も増えてきていたりテレビでも紹介されていたりしますが、紹介される中でよく使われる言葉が「敏感さん」。HSP・敏感さんはこんな特徴があるようです。
- 深く情報を処理する
- 過剰な刺激を受けやすい
- 共感しやすい
- 心の境界線が薄い・もろい
- 疲れやすい
- 自己否定が強い
確かに当てはまることも多いですが、もちろん違うところもあります。
ネット上のHSP診断でかなり詳しく診断できるものがあったので、試してみましたが、私もHSPであるのは確実でした。
どのサイト歌は忘れましたが550以上の質問に答えて何店以上だとHSPでしょう、という診断だったのですが、ダブルスコアだったので、HSPであることは確実でしょう(笑)
確かに生きづらさを感じることも多いですが、私の中に「まぁいっか♪」という楽天的な面もあるので、悩んだりは多くないですが、うつの時はHSPモード全開だったのでしょうね(^-^;
こちらの本には、このようなHSP・敏感酸に関する内容はなにも入っていません。HSPのことが気になる方には「あれ?」と思われるかもしれません。その意味では「なぜこのタイトルにしたんだろう」と思ってしまいます。
でも、この本の中で紹介されているたくさんの言葉は、周りの声を静かにしてくれる、自分の声をしっかりと聞く秘訣も隠されています。
私はこの本、とても素晴らしいと思っています。
繰り返しになりますが、仕事・会社で悩んでいる人にも、どう生きていけば良いのかわからなくなってしまった人にも、たくさんの言葉の中でどれか1つは心に残ると思います。
少しでも「気になる」と思った方は、「思う」だけで止めてしまうのではなく、「読む」まで行動してみてください。あなたの中でなにか変化が起こります。